アラフィフおじさんの飽くなき挑戦

本ブログは、アラフィフおじさんが、様々な事に挑戦する中で、感じたことを書き記すブログです。

サッカーワールドカップから考える日本の課題

こんにちは。

私は、英会話のイベントを自らオーガナイズしており、いつも色んなトピックについて色んな方と議論しているのですが、その中で興味深い意見として、今回のサッカーワールドカップで、日本社会が抱える課題が浮き彫りになったのではないとの意見がありました。

私はサッカーは素人で単純に日本が決勝トーナメントに出場し、日本 のサッカーチームも確実に強くなっているなぁと感心していたところだったのですが、その意見を述べた方はまだ日本のサッカープレイヤーと海外のサッカープレイヤーの間には大きな力の差があると述べていました。

その方によると今回、日本が善戦できたのは戦略とチームプレーによるもので、個人、個人の選手の実力はまだまだ海外の選手に劣るとのことなのです。

日本のサッカーチームでは、チームプレイを重視するのに対し、海外のチームでは選手個人の能力の育成を重視するとのことで、日本のサッカーチームがより強くなるためには、もっと個人の能力を伸すような育成が必要なのではないかとのことでした。

また、これは日本社会全体に共通する問題で、学校や会社においても個人よりも全体を重視する傾向にあり、海外に比べ優秀な人材が育ちにくい環境に日本はあるのではないかともおっしゃっていました。

私もそれなりに大きな組織で働いておりますが、やはり大きな組織ではトップダウンでものごとが決まっていく傾向にあり、 下の人達は上司の指示待ち状態になり、自分達で考えたり、なにかを自分達でやろうというマインドが失われ、確かに人材が育ちにいく環境にあると思います。

一方で、このような環境においては、空気を読んで人と協力する能力というのは養われるのですが、ただ、空気を読んで、 まわりに合わせて働いている人達は、仕事にあまりやりがいを感じられてない(生活のために仕事をしているというスタンス)ようにも見えます。

日本は、先進国の中で国民の幸福度が低い国であると聞いたことがありますが、このような個人よりも、全体を重視する社会の風潮が国民の幸福度を下げているのかもしれませんね。

一方で日本のこのような個人よりも全体を重視するといった文化から、全体への配慮に優れた国民性を生み、色んなサービスや製品、芸術などの質が他国に比べて高かったり、治安が良いことにも繋がっていると感じられます。

また、教育においても、全体的なレベルを上げることを重視する事で、平均的な教育水準が他国に比べ高いといった特徴があると思います。

私個人について考えてみた時、私は生来、自分本意な人間なので、このような日本で育ったことは、とても良かったと感じています。

確かに日本社会のやり方を窮屈に感じることも多々ありますが、制限の中でしか養われないものもあるのは事実で、こういった制限の中で養われた日本人の感性が外国の人達を驚かせ、多くの日本ファンを海外に生み出しているようにも感じます。

これから、グローバル化の流れがさらに加速され、他国からの影響がますます強くなる中で、他国のなにを取り入れて、日本文化のなにを留めていくのか、これからますます私達に選択が迫られていくことになると思います。

もちろん私には正解はわかりませんが、日本の良い文化を残しつつ、悪い部分は他国のやり方を参考にし、日本という国がより素晴らしい国なればと願っております。

そういう意味で、ちょうど真ん中の世代である我々の役割は重要と言えるかもしれないですね。

ただ、外国から来る目新しいものばかりに目を向けるのではなく、日本本来の素晴らしさにも目を向けながら、正しい選択をしていければと思います。

では、また。